Japan Product Manager Conference 2016 (2日目)
http://pmconf.jp/sessions/2016/10/03/davidhussman/
世の中の流れ
→プロセスよりプロダクトという姿勢になりつつある
1チーム1プロダクトをベースにアジャイルマニフェストをプロダクトよりに書き換えてみたらしいです。
- ストーリーポイントの集計よりもインパクトの測定
- 多くの仕事を終わらせることよりも学習の確認
- などなど(いっぱいあってメモれなかった。。。orz)
複数チームで一つのプロダクトという構成でさらに修正を加えたものが下記。
- ソフトウェアエンジニアよりもプロダクト開発者
- エピックストーリーよりもストーリーマップ
- 一つのストーリーよりもユーザー体験
- 大量のイテレーションよりもカスタマージャーニー
- 継続的イテレーションよりも継続的学習
- 多くを終わらせるよりも早い学習
http://pmconf.jp/sessions/2016/10/03/cyberagent/
他の多くの会社でもそうみたいですが、やはりプロダクトマネージャーという職種自体はまだないらしいです。
エンジニアっぽい話がメインでした。
- Wrikeというプロジェクト管理ツールを使っている
- →利点としてワークロードなどで各エンジニアの負荷状況なども可視化できる
- バッチをなるべく作らない運用をしている
- 割り込み系タスクはトリアージだけをすぐ行う運用をしている
- →医療現場で使われるトリアージのこと
- 事業運営にも技術をコンセプトにしている
- →チャットワークへの売り上げ報告をbotにしている
- →是非やってみたい
http://pmconf.jp/sessions/2016/10/03/niantic/
今回のカンファレンスで一番注目を集めていたセッションです。PokemonGOの話もあったためテレビ東京さんが取材にも来ていました。急遽ランチの時間もランチセッションみたくトークして下さってかなりお得な感じでした。
「adventure on foot」 がビジョン
→何かを作る際に必ず基準となる。それを実現すればみんなが足で外に出て冒険をできるようになるのか。PMはいろいろ決める人なので、こういう軸が定まっていないと難しくなる。
PMが定常的にルーチンをやっていたら負け
→継続できる仕組みを作って引き渡すまでがPMの仕事。引き渡した後は違う取り組みをいろいろ行う事が必要。
PMはエンジニアからリスペクトされる存在であるべき
→ユーザーの意見のエンジニアへの伝え方は重要。なぜならそれによってモチベーションが左右されるから。本当のことを伝えすぎてもダメな場合もある。焼き肉に連れて行くのはPMの仕事らしいw
ボトムアップ感の創出
→実際にそうであれば言う事はないけれど、「自分がこうしたい」というものを相手の口から言わせることが一つのPMのスキル。相手の納得感が得られるし、仮に違う意見が出たとしても自分の意見よりも良い可能性がある。
PMの評価はどうあるべきか
→製品の評価と密接に結びつきつつ、文脈は反映されるべき
言葉は大事。でも超大作にしない
→特にビジョンなど。すぐに決めてパッと貼り出してダメになったら変えれば良い、としていた方がうまくいく。
いつ諦めるのか
→第三者の意見を聞く事は良い。諦めたいときは諦めた方が良い。そういう時はたいてい環境のせいだったりする。
個人的にはいろんな言葉が結構つきささりました。
http://pmconf.jp/sessions/2016/10/03/iyo/
驚きだったのがリソースの90%をUSにあてていること。
簡単に決断できることではないような気がするけれど、実際やっているのがすごいと思いました。
それによって個々人の行動レベルまで迷いがなくなり余計な議論が起こりにくいらしいです。
メルカリもOKRを採用しているらしい。ゴールが大粒なので打ち手に対する発想も大胆になって良いとのこと。PMが各KRの達成に対して全責任を持つので責任は重いみたいです。
エンジニア主体の会社であるが故に良さそうなところ!!
- 企画段階でDBのテーブル設計まで仕様策定したり、リリース後の分析は自分でクエリを書いている
- →やっぱりクエリを書くのは全員できた方がよいと思う
- 報告は最小限で必要な情報は自分で取りに行く
- →社内WikiやSlackにあるので自分で取りに行かないと情弱扱いされるらしいw
- →厳しいけどその方が結果的にいろいろうまく行く気がすると自分も思っています。そのために情報を探しやすい仕組み作りは必要だと思う。自分ができている近しい取り組みとしては基本的に全部Qiita teamにあげるように心がけているところくらいです。
メルカリで活躍するPM像
- ものづくりへの理解(精通レベル)
- →技術への理解があった方が話が早い
- ユーザー理解と多くの引き出し(アンテナ)
- 自走力(課題発見と解決まで自らの手を動かせる)
※ただし、組織そのものがプロダクトオリエンテッドになっている必要がある
組織から受けがちな3つの阻害要因
- 承認取るのに時間がかかる
- 物事ヒックリ帰り過ぎ
- リリースまでに時間がかかる
http://pmconf.jp/sessions/2016/10/03/sonymobile/
- 企画と開発(設計)の距離が遠いとかうまくいっていない場合は大抵全部がうまくいかない。
- →よくわかる
- アイデアの出し方でのワクワク投票(うまくいきそう、ユーザーがわくわくする、革新的の3つの指標で投票する)
- →どれが良いアイデアか直感でわかりやすくなる
- 子育てとPMは似ている
- →どういうプロダクトに育て上げるか考えてやれることはやる、というのは本当に同じ
以上、2日目もなかな濃い内容で、参考になる部分がたくさんあり、自分の業務に反映できればと思いました。