DevOpsハッカソン (総括)
Microsoftの方々(牛尾さんというDevOpsエバンジェリストの方など)のご協力のもと、DevOpsハッカソンを社内で実施して頂けたので、レポート代わりに内容をまとめます。(約3日間の内容です)
■DevOpsハッカソンのアジェンダ
- Value Stream Mappingの振り返り
- 改善ターゲットの抽出とプランニング
- ひたすらHACK!!!
■Value Stream Mappingの振り返り
Value Stream Mappingは事前に作成していたので、どこが問題かという視点で振り返りをしました。今回のハッカソンでどこを改善/ハックしたいかを考えました。
ちなみに、Value Stream Mappingとは何かというのを簡単に説明すると、「製品が顧客に渡るまでの全工程を可視化したもの」です。
具体的に私たちの場合は、実装完了後からリリースまでの全工程を図として書きました。そして、どの工程にムダな作業がどのくらいかかっているのか/どこが改善できそうか(自動化/手続きの変更)などを一つの図に可視化しました。
イメージとしては下図のような感じです。
これを書くことで、DevOpsをやる上で重要な指標となる「○日/デプロイ」が概算的に算出できます。またその指標における課題も明確になります。
今回のハッカソンで○日/デプロイまで縮めるぞー!!!
とまでは目標を立てていませんが、この期間を短縮することが一つの目標となります。
■改善ターゲットの抽出とプランニング
以下の手順で実施。
- ValueStreamMappingの振り返りをもとに課題を付箋に書いて貼り出す
- エピックを抽出しながらグルーピングして整理する
- Visual Studio Team Services(以下、VSTSと略)にバックログおよびストーリーとして登録
- 担当者の割り振り(自分がハックしたい内容を優先的に)
テーマとしては下記のようなものが出ました。
- 受け入れテストの自動化
- 負荷テストの自動化
- TDD
- ビジネス価値の可視化
- バッチアーキテクチャの変更
- システム停止なしのリリース
- デプロイの自動化
- 開発者とデザイナーのやり取りの改善
- 本番環境構築の自動化
- ...etc
VSTSは視覚的にバックログをボードとして管理できるので楽しいですね。
しかもローカルのエクセルとも同期が取れたりもします。
ちなみに私は、「ビジネス価値の可視化」と「デプロイの自動化」を担当しました。
下図は「ビジネス価値の可視化」のストーリーのボード。
■ひたすらHACK!!!
普段の業務を気にせずひたすらHACKします。
Microsoftの方々にたくさん質問しながらHACKを加速させました。
詳しい内容はまた別の記事に書きます。
■感想
Microsoftの方々のご支援のおかげで、かなり濃密な期間を過ごせました。
VSTSの使い方やデプロイ自動化の部分、Azureの機能などについてすぐに聞けるという環境はとても恵まれたものでした。
また、個人的には、使ってみたかったPower BIのレポートを一緒に作ってもらえたというのが、自分ひとりで調べながらやるのに対して体感で100倍くらいの成果を出せた気がします。(※あくまで個人の感覚値です)
実際のアウトプットとして、プロダクトに貢献できるものが約3日間という期間で作成できたのもとても有意義なところでした。
牛尾さんはじめ、Microsoftの方々、大変ありがとうございました。